2010年02月25日

「『真善美』がわかること、それが『創造力』」



「ユニクロ思考術」柳井正 監修


 以前は、大金持ちは何か悪いことをしなければ
 なれないものだと思っていました。


 悪いこと、とまではいかなくても、
 人を追い落としての競争に勝つ、
 というような、強引な人間であるような気がしていました。

 結局、それは自分の無知であり、
 努力不足の言い訳だったのです。

 人の恨みをかって、金持ちでずっといられるほど、
 この世の中は甘くできていないようです。



 大企業には、大企業であり続けるためには、
 なんらかの、哲学、というか、美意識が必要である、

 ということは、例えば、松下幸之助氏や本田宗一郎氏、
 最近では、アップルのスティーブ・ジョブズ氏や
 京セラの稲盛和夫氏のことを知れば、感じられると思います。


 書店で見かけて、気になった

「ユニクロ思考術」

 買う動機になったのは、

「ぼくは経営者だが、『人を使っている』という意識はない」

 という書き出しで始まるユニクロ会長兼社長、柳井正氏の前書きでした。


 ユニクロ


 というブランドは、低価格が売りで、その安さゆえに、
 大きくなってきたブランドである、というイメージがありましたが、

 この本を読むと、最初の金持ちの話と同じで、

「安ければ人は買う」

 というのが、いかに甘い考えかわかります。
 安くて高品質でも、売れるとはかぎらないのです。


 安くて、高品質で、さらにカッコいい。


 情報があふれ、人の価値観すら定まらない時代に、
 ブランドのイメージを作り上げる難しさ。


「モノの本質でしか人は感動しない。
 本当に良い部分しか、人には伝わらない」

「『真善美』がわかること、それが『創造力』だと思う」



 ユニクロの関わる人の考え方などが紹介されるこの本の
 その間にちりばめられた、
 こういった柳井氏の決して多くはない言葉の数々から
 ユニクロのリーダーとしての哲学、美意識が、垣間見えます。


「悩まない人はいない」


 後書きの言葉です。

「全員が悩みながら仕事をやっていると思わなくてはいけない」

 そして、

「会社としても、個人としても『社会に貢献する』ことを
 求めなければいけないと思う」



 この言葉が、表面的なものではなく、
 本気で柳井氏が考えていることが、
 ユニクロがこれほど大きくなった理由だと思います。








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posted by さきあきら at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月20日

「願望は実現せずに予感は実現する」



「かもの法則」西田文郎 著


 20の仕事のうち、19がうまくいっても、
 ほとんどの人が、夕食時に話題にするのは、
 うまくいかなかったひとつのほうだ。



 これは以前紹介したリチャード・カールソン
「小さなことにくよくよしない88の方法」
 に書かれている一節。


 ポジティブに考えることが、
 精神にも、健康にもいいということは、わかっていはいても、
 人はついつい、マイナス的なことを考えてしまいます。

 かといって、無理にポジティブに考えようとしても、
 心の裏側では「そんなことはない」という声がする人も多いはず。

 もちろん、わたしにもそんなところがあります。


 この「かもの法則」は、
 そんな人の心理をうまくポジティブな方へ持っていく
 簡単で効果的な方法を教えてくれます。


 その方法は本当に簡単で、
 ポジティブな考えに「かも」をつけることです。


「できないかも」

 と考えるのではなく、

「できるかも」

 と考える。それだけです。



 人を動かすのは潜在意識です。


 顕在意識で肯定しても、潜在意識が否定すれば
 それは潜在意識の考えるほうになるのです。


「ユダヤ人大富豪の教え 」で読んだ話ですが、
 アメリカの中部の何もない一本道に立つ標識にぶつかる車が多いらしいのです。

 顕在意識では「当たらない」と思っていても、
 その裏で「ひょっとして当たるかも」と思ってしまえば、
 引き寄せられるように、その標識に当たってしまうものです。

「当たらない」という強い思いよりも
「ひょっとして当たるかも」という思いの方が勝ってしまうわけです。


 つまり、人は「・・・かも」と思うことが実現してしまう。


 ならば、否定的な「かも」を肯定的な「かも」にしてやるだけで、
 すべてがうまくいくようになる。

 それが、西田文郎氏がこの本で伝えようとしていることのすべてです。


 一見、単純すぎて、ばかばかしいように思えても、
 この西田文郎氏が指導した日本のソフトボールチームは
 オリンピック優勝という快挙を成し遂げます。

 この本では、鴨と「かも」の性質をうまくシャレでむすびつけることで、
 面白く、読みやすい、自己啓発本を越えた読み物となっています。








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posted by さきあきら at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 自己啓発の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月05日

「わかり合えないことが、人生を豊かにする」



「脳が変わる生き方」茂木健一郎 著


 いろいろな本を読んでみると、
 幸福というのは、どうやら、お金がある、とか
 モノに不自由しないとか、
 安定した生活とか
 単純にそういうものではないようです。

 それどころか、
 これから先、どうなるかわからない、
 そして、それを楽しめるかどうか、

 そんなところに幸福がある、と、この本は言います。

 「偶有性」

 この本のキーワードといっていいでしょう。
 どうなるかわからない、という状態が、
 人を、人の脳を成長させるらしいのです。

 そして、その成長を感じられること、
 それによって、人は幸福を感じる
、と、
 著者、茂木健一郎氏は言います。


 茂木健一郎氏といえば、
 教育番組からバラエティーまで、
 見ない日はないと言っていいほど、テレビで顔を見ます。
 それも、茂木健一郎氏なりの「偶有性」の楽しみ方なのです。

 自分が何者かと決めつけてしまった時点で、
 人の成長は止まってしまう。
 自分の経験していないことに、積極的に挑戦していく。

 それこそが茂木流の自分の脳とのつきあい方なのです。


 自分のまったく知らない世界で、
 自分とはまったく違う考え方の人に会う。
 それを受け入れることによって、
 自分という個性を発見する。
 
 他人を決めつけず、
 自分を決めつけない。


 そういった世界との接点の持ち方によって、
 自分を成長させていく。


「人が成長し、変わっていくためには、
 自分と異なる人の存在を許さないといけない。
 そういう人がいることは、実は、大事なことです」



 意見の合わない人、
 行動が理解できない人、
 そんな人はいてほしくない、と思いがちですが、
 実は、そんな、自分には合わないと思える人が、
 自分の脳を成長させる
らしいのです。


 腹の立つ人がいても、

「ああ、この人はわたしの脳を成長させてくれているんだ」

 と思うと、ずいぶんと気が楽になるような気がします。


「みんなちがって、みんないい」


 これは、この本に引用されている
 金子みすゞの詩の一節ですが、
 これがすべてを語っていると言っていいかもしれません。


「わかり合えなかったとしても、
 そのわかり合えないという、香ばしい悲しみ。
 それが、いかに人生を豊かにするか」


 わかり合えない、ということすら、
 人生では、素敵なことなのかもしれません。









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