2010年08月04日

「失敗を教訓にできるということだ」



「永遠の0(ゼロ)」百田尚樹 著


 日本人の選ぶ、最も涙した映画ひとつに、

「火垂るの墓」

 があります。

 けれど、私はその作品を見ていると、無性に腹が立つ。


 それは、作品の出来、うんぬんというわけではなく、
 戦争というもの、その中で、優しさをなくした人間に対して、
 腹が立つのです。


「永遠の0(ゼロ)」

 は、そんな私の苦手とする戦争物の小説です。


 けれど、これは感動しました。

 腹が立ちつつ、感動しました。


 このブログでは、初になるフィクションですが、
 これはここで書いておきたいと思いました。


 多くのドキュメントの参考文献、
 おそらく、重ねられた取材、などから、
 この物語は、半分、いや、半分以上
 ノンフィクションと言ってもいい作品だと思います。



「生きること」とは何か?

 そして、今、この時代に生きていることの
 幸福を考えさされます。



「永遠のゼロ」の「ゼロ」とは、零戦のことです。


 この物語は、その零戦の飛行士で、
 特攻で死んだ主人公の祖父がどういう人であったかを、
 祖父の知人の戦争体験者から話を聞いていくという
 構成で進んでいきます。

 そこから、その時の日本という国、
 そして、なぜ日本は戦争に負けたのかが、浮き彫りにされます。


「特攻」に代表される、人命を軽く見る考え。 

 
「撃ち落とされてもまた戦場に復帰できるということは、
 失敗を教訓にできるということだ」


 人命を重視するアメリカの戦闘機の構造、
 不時着しても、フォローの潜水艦を配備するなど、
 アメリカ側の戦う姿勢に対して、
 作中の登場人物が言った言葉です。


 作戦の失敗、イコール、「死」を意味する日本が、
 失敗を教訓にできたアメリカに負けたのは、
 当然の結果です。


 前にも書きましたが、

「成功の反対は失敗ではなく、何もしないこと」

 成功と失敗は、同じ方向にあるんですね。



 失敗から、学ぶ、そして、くりかえさない。


 それを、歴史から学べることは多いと思います。

 そんな意味でも、これは、
 日本人が読んでおかなければならない本だと思います。

 そして、今、この時代に生きていることの
 幸福をしみじみ、感じてください。

  
 




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posted by さきあきら at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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