
「怒らないこと」アルモブッレ・スマナサーラ 著
前々回に続き、「怒り」に関する本を、
もう一冊、紹介します。
「怒る」ということは、腹立たしい状況になったとき、
避けられないものと考えがちです。
もちろん、私もそう思っていました。
けれど、「怒る、怒らない、というのは、あなたの自由意志で、
あなたは、その時、『怒る』ということを選択した」
つまり、
「『怒らない』という選択肢を捨てたのはあなたです」と、
この本は始まります。
軽い冗談混じりに語られる、スリランカの聖人スマナサーラ氏の言葉は、
易しく穏やかです。
けれど、熟練のボクサーのパンチのように、
心のある部分にズバズバと痛く響いてきます。
それは、自分でもあえて見ようとしなかった部分。
そうなんですね、
怒りは、コントロールできるんですね。
「自分を直すことができれば、怒りから逃れられる」のです。
なぜ、怒りから逃れなければならないのか、といえば、
怒りというのが、「喜び」や「幸福」から
もっとも遠い感情だからです。
自分が正しいからといっても、
「怒り」を持っては、幸せになれないもの。
そもそも、「自分が正しい」と思うことが、
怒りの大きな原因であるとスマナサーラ氏は指摘します。
この本に出てくるお釈迦様のような境地には、
至れないかもしれませんが、
この本で、「怒り」というものを知るだけでも、
絶対に損はないと思います。
「怒らない技術」を読んで、
さらにダメ押し的に本書を読むのが、
私のオススメです。
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