
「ザ・マネーゲームから脱出する法 / ロバート・シャインフェルド」
前回は、奇書とも言える「ザ・クイックニング」をレビューしたが、
今回のこの本も、「普通じゃない」感じ、は負けていはない。
「ザ・マネーゲームから脱出する方法」
タイトルだけ見ると、「金持ち父さん貧乏父さん」のような、
「資産を活かして、自由な人生を手に入れる」的な内容に思えるが、
読んでみると、どちらかといえば独特な、
ある意味、スピリチュアルともいえる世界観が展開されている。
この世界はすべて幻想であり、
私たちはその幻想の中で人間ゲームをプレイする。
マネーゲームとは、その人間ゲームの中で行われる、
決して勝利することのできないゲームである。
この世界の真実を見抜き、不毛なマネーゲームから脱出する。
それによって、本当の豊かさを手に入れることができる。
これが、この本の概要だ。
そして、世界は幻想であり、お金も幻想である。
その幻想を創り出したのは、他ならぬ私たち自身であり、
その幻想を崩壊させることによって、私たちは本来の力を取り戻す。
「あなたは、無限の力を持つ存在です」
本来の力を取り戻すことにより、
富も健康もすべて思い通りになる。
スピリチュアル系の本になじんでいる人なら、
受け入れられるかもしれないが、
現実主義的な人にとっては、
ちょっと受け入れ難い本かもしれない。
この本を、「真実」ととらえるか、
ある物語を使った成功法則の方法論ととらえるか、
あるいは、まったく否定的になるかは、
人それぞれだろう。
ただ、この本のメインともいえる「プロセス」は、
いろいろな不安を解消するには有効だと思う。
ただ、基本的にこの本の世界観を受け入れていないとだめだが。
そのプロセスとは、
1. 不快な中に飛び込んで、その不快さを感じ尽くす。
2. 不快さがピークになったら、この世界は幻想であると告げる。
3. 力が戻ってくるイメージをして、感謝をする
というような、エクササイズである。
この「不快さを感じ尽くす」というのがポイントになると思う。
嫌な出来事や感情、実はその中に、
私たち本来の無限の力が隠されているのだ。
こう考えると、嫌な思い出や出来事が、
本当は、大切なものだと思えてくる。
自ら制限を加えることによって生じる葛藤などによって、
自らの成長の糧を得る。
今ある状況は、すべて、誰のせいでもなく、
自分の計画によってなっている状況である。
そんな風に考えてみると、今、悪い状況だったとしても、
少しは肯定的にとらえられるかもしれない。
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