2013年05月26日

「なにを信じ、なにを疑うか、選択する力が必要なのである」



現代語訳 学問のすすめ/ 福沢諭吉 著 檜谷昭彦 訳



女性の人気ナンバーワンの男性は、「福沢諭吉」であるらしい。


これは、まあ、ネット上のジョークだ。
ジョークであるが、真実の端っこぐらいは、ついているかもしれない。


ところで、福沢諭吉はなぜ1万円札に描かれているのか?


「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」


という平等思想を持った博愛主義者だからだと、私は思っていた。


その言葉で有名な「学問のすすめ」は、その後に、

「けれど世の中には、賢愚、身分、貧富の差が激しくある、なぜなのだろう」

というような文章が続いている、という話を聞いて興味がわいた。



「毎朝1分でリッチになる / 三宅裕之 著」では、お金持ちになる習慣の中で、

「福沢諭吉を調べてみる」という項目もある。



そういう意味もあって、この「学問のすすめ」を読んでみることにした。


いや面白い。この訳もいいのだろう。

この古典の名著を、現代の成功本として甦らせることに成功している。


とにかく、福沢諭吉の歯に物着せぬ言い方が、心地よい。



福沢諭吉は、金にならない勉強はやってもムダ だと、
徹底した実学主義だ。

さらに知識だけあって、それを活かすことができない人間は

「飯を食う辞書である」

とまで言い切る。


クールである。

この「クール」は、カッコイイ!という英語的な言い方だ。

福沢諭吉はアツいのだ。


やる気のない庶民から日和見体質の政治までぶった切っていく
諭吉の言葉は、切れ味のいい太刀のようだ。

そして、その一言一言から、日本をなんとかしなければ、
という熱い思いが伝わってくる。


「外国からわが国を守るには、
 全国民が自由・独立の気風を自覚し、
 全員が日本人としての責任を果たすほかはない」



一見、国粋主義的な発言にとられかねないが、
福沢諭吉はもっと大きな意味で、
勉強によって、稼ぎ、自信を持ち、意見を言う、
そんな個人個人の「自立」をうながす。

これは、今でも立派に通用する考え方だろう。


福沢諭吉が1万円札であるということに異論がある人も少なからずいるらしいが、
この「学問のすすめ」を読んで、私は納得した。


「なにを信じ、なにを疑うか、選択する力が必要なのである」


勉強することによって、つけるのは知識だけでなく、
「稼ぐ力」もつけることが大事だ。

「もっとたくさんの 'オレ' に会いにこい」

と、お札の中の諭吉は言っているような気がした。






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2009年07月14日

「動いているものは、動いている者にしか見えない」



「プチ哲学」佐藤雅彦 著



 前回、紹介した

「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」

 の中で、
 
 考えるという行為は、
 物事を複雑化させるためにあるのではなく、
 物事を単純化していくためにある。


 ということが書いてありました。



「プチ哲学」

 の著者、佐藤雅彦氏は、
 バザールでござ〜るや、だんご三兄弟を世に出した、
 名CMプランナーです。

 CMとは、わかりやすく人に伝えるもの。


 この「プチ哲学」は、
 ちょっとしたことを、ちょっと深く考えてみよう
 というコンセプトの本で、

 佐藤氏のかわいいマンガ風イラスト付きのコメントで
 いろいろなテーマがわかりやすく書かれています。


 けれど、その内容はとても深い。


 深い内容が、単純化されているので、
 さらに、深さを感じます。


「この世の中で、何が一番ビビッドに動いているのかを知るには、
 自分も動いてみなければわからない」


 タイトルの言葉の解説です。


 すべての学問は、哲学にたどりつくと思うんですが、
 哲学とは、人が幸福になる方法を考えること、でしょう。


 立ち止まったり、動いたり、
 前から見たり、裏返してみたりと、
 いろいろな方法、方向から、ものごとを見る。


 ひとつの方向からしかものを見ていないと、
 ひとつの幸せしかつかめないし、
 そのひとつの幸せが壊れた時に、
 対処できない気がします。








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posted by さきあきら at 13:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 思想・哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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