2010年07月25日

「抑えつけてはいけない。しかし流されてもいけない」



「EQ こころの知能指数」ダニエル・ゴールドマン 著 土屋京子 訳



 最終的に、人が幸せか不幸かを決めるものは、
 お金でも、環境でも、肉体的な健全度でもなく、
 どうやら脳である
、ということがわかってきました。


 脳といっても、考える脳、大脳ではなく、
 扁桃核と呼ばれる感情をつかさどる脳、
 つまり、感じる脳が、人の幸せか不幸かを決めるのに
 大きな影響を与えるようです。


 つまり、「幸せ」とは、感じるものなのです。


 どんなに、恵まれないような状態にあっても、
 脳が「気持ちよさ」を感じれば、それは、幸せなのです。

 どんなに、恵まれた環境であっても、
 脳が「気持ちよさ」を感じることができなければ、
 それは、「幸せ」では、ないのです。


 この


「EQ こころの知能指数」

 は、そんな扁桃核の働きと、その扁桃核がつかさどる、
 人間の感情のコントロールについて、書かれた本です。


「ザ・シークレット」

 では、「引き寄せの法則」を使うときに、最も大事なのが、
 欲しいものを手に入れた時の、気持ちになる、ということです。


 多くの成功本でも、

「それを達成したときの気分になる」

 というのが大事と言われています。


 その感情になることによって、
 無意識がそれを達成しようとする
のです。


「感情」とか「気分」などの、
 なんだか、あやふやなものに聞こえるものによって、
 人の未来は、決まっていくようなのです。


 社会的にも、この「感情のコントロール」する能力
 評価されてくるだろうと思います。


 IQ(知的能力)よりもEQ(感情能力)。

 それは、フィクションの世界では、当たり前の話です。

 主人公はたいてい、IQよりもEQが高い人間です。



 まずは、「怒り」の感情をコントロールすること。

「抑えつけてはいけない。しかし流されてもいけない」

 これは、この本に引用されたチベットの高僧の言葉です。


 この本は、感情をコントロールするために、
 感情というものを知るために、
 あるいは、特に、子供がいる人には、
 教育というものを考える上で、大事な本だと思います。








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2010年07月09日

「無限の力は練習で引き出せる」



「ザ・マインドマップ」トニー・ブサン 著 神田昌典 訳



 幸福を感じるのは脳です。


 どんな厳しい状況であっても、
 脳が「幸福」と感じれば、幸福であるし、

 たとえ、ありあまるお金を持っていたとしても、
 脳が「不幸」と感じれば、不幸です。

 
 幸か不幸か、

 それは、状況が決めるものではなく、
 脳が決めるもののようです。



 人の幸、不幸の鍵を握るその脳は、
 どう扱えばいいのでしょうか?

 その一つの例が、このマインドマップです。


 マインドマップは、
 一時、さわがれた時期があるようですが、
 どうも、最近は、あまり話題に上らないようです。

 けれど、発想を仕事にする人にとっては、
 いまだに不可欠なもののようです。

 もちろん、訳者の神田昌典氏も使っているでしょう。


 私も、発想をまとめる時は、
 よくマインドマップを作ります。

 マインドマップとは、一種のノート術、
 といっても良いかと思います。


 マインドマップの基本的な考え方はシンプルです。

 文字だけで、ノートを作るのではなく、
 絵的に描いた方が記憶に残りやすいし、
 パッと見てわかりやすい、

 そんな、感じです。


 その絵も、脳の放射思考に合わせた図式なので、
 すんなり、脳に受け入れやすいのです。

 学生時代に、この方法論を知っていれば、
 もっとテストの点が良かったかなと思います。


 マインドマップは、発想するメソッドとして使うとき、

 ブレイン・ストーミング、あるいは、ブレイン・ダンプ

 と相性がいいようです。


 ブレイン・ストーミング、あるいは、ブレイン・ダンプとは、
 とにかく、思いつくものをどんどん書いていくか、
 あるいは、多人数の場合は、どんどん意見を出しあって、
 脳の中にあるものを、全部、洗い出してしまう、
 というやり方です。

 そこから、意外な発想のものを拾い出したり、
 思考をまとめたりします。

 特に、思考をまとめる場合に、
 このマインドマップの方法論が役に立ちます。

 この本では、それぞれの言葉に、
 色をつけたり、
 文字の太さを変えたり、
 絵にしたり、
 と、細かなやり方がでてきますが、

 とにかく、パラパラっとこの本を立ち読みして、
 図として書いてみる、
 というだけで、ずいぶんと役立つと思います。


 この本自体は、約2300円と結構高いので、
 細かい部分までマインドマップをマスターしたい人以外は、
 無理して買うほどでは、ないと思います。


 ただ、装丁が綺麗なのと、
 ほとんどフルカラーという豪華な内容で、
 本棚にポンとあるといい感じなので、
 インテリア的な部分ではオススメです。

 





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2010年04月07日

「生きている間は生きることについて思い悩むべきである」



「臨死体験」立花隆著



 稲盛和夫氏の著書、「生き方」の中に、
 興味深い仏教説話が取り上げられています。


 虎に追いつめられた旅人が、
 崖っぷちに生える木からツルを伝って降りるが、
 ツルは途中でとぎれて旅人は宙ぶらりんになります。

 下を見ると、荒れ狂う海に竜が舌なめずりをして、
 旅人が落ちてくるのを待っている。

 もう一度上を見ると、
 今度は二匹の白と黒のねずみが、
 ツルをかじりだしている。

 そんな絶体絶命の中、旅人は、
 木から落ちてくるハチミツに夢中になり、
 切れそうなツルを揺すって、
 もっとハチミツを味わおうとする。


 これは、人は「病気」や「死」などと、
 となり合わせにいながら、
 その寿命を縮めてでも「蜜」、
 つまり欲望を求めてしまう、


 ということを例えた話ということです。

 白と黒のねずみは、昼と夜を表して、
「死」へと向かう時間の経過を例えているということです。

 
 わたし達は、つい「死」ということを忘れてしまいがちです。


「自分があと何年(あるいは何日)生きられるかわからないと認めると
 開放された気分になり、多くのことを、
 多くの視点から見ることができるようになる」

 というのは、リチャード・カールソン
「小さなことにくよくよしない88の方法」
 の中のワンフレーズです。


「死」について考え、
 それをうまく受け入れ、
「生きる」ことに活かしていく。


 言葉で書くと、簡単なようですが、
 なかなか難しいですね。


 「臨死体験(上)(下) 立花隆著」


 この本は、「臨死体験」の例を集めて、
「人の死」というものについて考える本です。


 魂はあるのか?

 輪廻転生はあるのか?


 唯心論的な立場と唯物論的な立場の両方の意見を
 テニスの審判のような中立の立場で、
 立花隆氏が考察をすすめていきます。


 そして、行き当たるのが、

「脳」とは、「脳の働き」とは何か?

 ということです。


 上下巻で、1000ページ近くもある本ですが、
 本当に夢中になって読みました。

 ちょっと古い本なのですが、
 この本については、
 どうしても書いておきたかったのです。 


 最後の章で、
 臨死体験者はみんな

「死ぬのが怖くなくなった」

 けれど、それと同時に、

「生きることがとても大切になった」

 と言っている、というところが印象的でした。


「死」を考えずに、
 ただ、幸福だけを求めるのは、
「蜜」に夢中になる旅人と同じなのかもしれません。


 そうは言いつつも、
 ついつい、「蜜」を求めてしまうもんですよね。






posted by さきあきら at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強本、脳科学の本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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