2009年11月15日

「ころんだら、起きればよい」



「名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方」鈴木康之著


「名作コピーに学ぶ 読ませる文章の書き方」
という、
 このブログの趣向とは、少し違うような本のタイトルですが、

 実は、この中の「名作コピー」のひとつ、
 2007年に九十才で、亡くなられた
 アシックスの創業者、鬼塚喜八郎氏の歩んできた人生をテーマにした、
 新聞広告のコピーがとても良くて、ここに取り上げました。


 それは、前に紹介した「世界一の会社を作った男」
 フジゲンの創業者、横内祐一郎の話に共通する
 真実のドラマに対する感動があり、

 長文のコピーなのに、引き込まれるように読んでしまいます。


 戦後の混乱期、スポーツこそが
 青少年の健全な心と体を作る最良の方法だと思い、
 シューズを作ることを決意。

 最初に作ったシューズの失敗

 改良に次ぐ、改良から成功

 販売の苦労

 病気による死の宣告

 まったく新しい発想で、
 新製品を開発


 著者、鈴木康之氏も、
 何十年ぶりかで、長文のコピーを二度読み返すほどの
 内容と文章力である、と書かれています。

 確かに、これだけの内容を、長文とはいえ、
 新聞1面分の広告、
 本のページ数にすると10ページ足らずにまとめているのは、
 素晴らしいプロの仕事だと思います。


 なぜ、こんなに素晴らしく思うのかと考えると、

 そこには、「感動」がああるからだと思います。


 このコピーを作った松木圭三という人は、
 喜八郎氏の秘書からこの話を聞き、感動します。

 そして、その感動を、
 ひとつのコピーとして、まとめあげたわけです。


 鈴木康之氏は、コピーライターの仕事は、

「いい話をお取り次ぎすること」

 であると、


 そして、いい話を得るために、
 書くことよりも、聞くことが大事なのだと、
 そう書いています。


 人の本気の行動は、
 感動を呼び起こすと思います。

 感動がある商品は売れる、
 と言われます。


 私達はいつも感動を求めています。


 それは、「感動」というものが、
 心の必須栄養素だからだと思います。


 人の心は、感動がなければ、やっていけないものです。


「スポーツマンは、ころんだら、起きればよい。
 失敗しても、成功するまでやればよい。」


 鬼塚喜八郎氏が新入社員に語っていた
 スポーツマン精神の五ヶ条があります。

 これは、松木圭三氏が、
 この文章の最後に付け加えた第六条です。


 鬼塚喜八郎氏の人生に対する感動

 松木圭三氏のコピーの感動

 そして、それを取り上げ分析する鈴木康之氏の感動


 感動は連鎖していくものなんですね。









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2009年08月21日

「それを知っただけで絶対に成功できる特別な法則などない」



「成功本50冊『勝ち抜け』案内」水野俊哉 著


 ひょんなことから、前々回にレビューした

「『法則』のトリセツ」

 の著者、水野俊哉氏のデビュー作、

「成功本50冊『勝ち抜け』案内」

 を読むことになりました。



 単行本というよりは、雑誌のような装丁で、

 Hot issue for young businesspeople
(若いビジネスマンのための熱い出版物)


 と書かれたサブタイトルから、
 これは、どう見ても、成功本のガイドブックです。


 けれど、私は、この本を

「ドキュメンタリー」

 に、カテゴライズしました。


 というのは、この本は、単なるガイドブックではなく、
 水野俊哉という一人の人間が、

 起業、倒産、多額の借金、夜逃げ、という、
 どん底の人生から、成功本を読みあさり、

 そして、昔からの夢であった物書きとしてのチャンスを得て、
 ベストセラー作家にのぼりつめていく、

 まさにその過程のドキュメンタリーに他ならないからです。



 この本のテーマは、

「なぜ成功本を読んでも成功しないのか?」


 パート1では、
 水野氏がこの本を書くにいたるまでの過去をさらけだし、

 パート2では、
 50冊の成功本の要約、解説、

 パート3では、
 数多くの成功本から抽出した成功法則のエッセンスを解説します。



 この成功法則のエッセンスもすばらしいのですが、
 この本のなによりも貴重な資料は、
 水野俊哉氏の実体験、
 であると、思います。



 そんな実体験から導き、選ばれた50冊。

 成功への、というより、
 人生のガイドブックにもなり得ると思います。


「おわりに」には、しみじみとした感動があります。








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posted by さきあきら at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ドキュメンタリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月12日

「賢者は上手に捨て、愚者は下手に抱える」



「スティーブ・ジョブズ『超』仕事力」竹内一正 著



 パソコンはMacintoshで、
 携帯はi Phoneという、
 アップル社にどっぷりの私ですが、
 何がいいかと言われれば、
 やっぱり、センス、です。


 OSの立ち上がり画面から、
 電源コードの形まで、
 ちょっとしたセンスに魅かれます。


 けれど、この「ちょっとしたセンスの良さ」を出すのに、
 かなりの苦労とこだわりが必要であるということを
 この本を読んで、知ったというか、
 納得させられました。

 
 この本は、アップル・コンピュータの創始者の一人である
 スティーブ・ジョブズ氏が、
 どういう方法で、アップルを立ち上げ、

 それを大きくし、
 ある時は、アップルを追放され、
 そして、また復帰して、アップルを立て直す、

 そんな道筋をたどり、
 彼の戦略、姿勢、人の心のつかみ方などを解説します。



「賢者は上手に捨て、愚者は下手に抱える」

 これは、この本のある章のタイトルです。

 著者、竹内一正氏によって、
 スティーブ・ジョブズ氏の考え方、行動の分析、
 そして、それを実践的にどう活かすかが
 この本では、非常にうまく語られています。



「自分の作ったものの九割を捨てる覚悟をしてはじめて、
 本当に納得のいく一割が得られる」

 というのは、アップルの技術者の言葉ですが、
 シンプルにカッコよくすることは、
 いかに捨てることが大事かということですね。

 

 失敗が多いのもスティーブ・ジョブズ氏の面白いところで、
 けれど、アップルを追放されると、
 ピクサーという映画関係の会社を立ち上げ、
 あの「トイ・ストーリー」などを始めとする
 コンピュータ・アニメで世界に衝撃を与えたり、と、
 ただの失敗で終わらせないところもすごいところ。


 とにかく、無茶苦茶おもしろい本で、
 昨日、夕方に見つけて買って、
 夜にはもう読んでしまいました。


 エネルギーをもらえる本ですね。








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posted by さきあきら at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ドキュメンタリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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